先週末は駒込の骨董カフェ陽さんにて
和菓子とお香をテーマにしたワークショップを行いました。
今回のテーマは「〜暗香疎影〜」
どこからともなく漂いくる花の香りと、
月光などに照らされまばらに映る木々などの影のこと。
梅の花、木の表現です。
朧月夜 ほのかな光の中、漂う香りは梅の花・・・
なんとも風情がある光景ですね。
梅は古来から日本人に愛されてきた花です。
「令和」の由来になったのは
「梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文」。
初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす
初春のよき月に、美しく風やわらかに、
梅は鏡の前で美人がはたくおしろいのように白く咲き、蘭は香り袋のように薫っている
から生まれたものです。
愛されたことを表すように
万葉集では桜の四十二首に対し、百十八首も梅が詠まれています。
梅は、寒さに耐え、桃や桜に先駆けて美しい花を開き、
馥郁たる香りを漂わせることから古来の人々の心をとらえてきました。
「観梅」「松竹梅」といった言葉からもわかるように、
梅は文化、芸術工芸的なモチーフとしても
古くから日本人の心に深く関り愛され親しまれてきたのです
今回は古来から愛される梅の話を交えながら
梅の和菓子二種と梅の香りのお香二種と
梅尽くしの会を開きました。
会当日、店内は吉祥紋様の骨董と
梅にまつわるコーナーも!
机にはいつも緻密な素晴らしい折り紙を
創作される常連さんが梅の折り紙をお持ちくださいました。
とても華やか!
まるで香ってくるようです。
しべの繊細なこと!
一部は和菓子から。
今回はテーマにあわせ
暗闇にうかぶ梅を表現したものと、
梅です!いう感じに
梅そのものを表現した二種です。
まずは生地のデモンストレーションから。
思ったより簡単そう、家でもできそうとの声!
そして成形にチャレンジ。
優しく練り切りを扱って…
できました!
テーブルで集合写真を撮るところも!
梅がたくさん咲いています!
ニ部はお香。講師はほにひ 竹中さん。
いつも不思議ですが
混ぜ方などの少しのことで香りが変わるの で
同じ配合でも作る人によって香りがちがう!!
今回はお部屋において香りを楽しむ そっくり香。
皆さん、前の和菓子をもとに形を作り、着彩していました。
最後は陽さんの骨董品で飲むコーヒー。
和菓子との相性も抜群です!
江戸時代の骨董でコーヒーを飲めるなんて貴重ですね!
今回は新しくメニューに加わったハーブティーとの組み合わせも楽しめました。
ほうじ茶のような穏やかな味わいで体に優しそう。
さいごにお店の菓子器に
お菓子を盛っていただきました。
金重陶陽さんの備前焼菓子鉢。
備前焼の陶工として初めて人間国宝となった方です。
器のおかげでお菓子も締まりますね!
このように、皆さまに二つの講座をお楽しみいただきました。
皆さま、お疲れ様でした。
次回の開催もお楽しみに。
人気の講座のため問い合わせも多く
事前にお問い合わせをいただいた方から
ご案内させていただいおりますので
案内希望の方は問い合わせページか
インスタからご連絡お願いいたします。
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