クリスマス! 宇和島茶会での明治の和菓子作り

来年のことをいうと鬼が笑うと申します。
では・・去年のことならよいだろうか?
ということですっかり一年前のことをアップしようかと思います。

あー来年は筆まめを目指します。
あ、来年のこといっちゃった!

昨年の今ごろ、クリスマスは愛媛県宇和島市におりました。
道中、愛媛 今治のキャラクター バリィさんがいましたのでパチリ。

12月25日、26日 と 開かれた宇和島茶会です。
2018年は明治150年記念で様々なイベントが行われていましたが
明治150年の息吹と宇和島の歴史をテーマに
市出身の茶人・木村宗慎さんによる宇和島茶会が開催されました。

宇和島市は宇和島城を中心とする城下町。
旧町ものこり、伊達家にまつわる文化財や、名物の鯛飯など文化溢れる街です。

会場はたたずまいが素敵な木屋旅館。
木屋旅館は明治44年に創業した旅館で 
政治家では後藤新平、犬養毅、作家では司馬遼太郎、吉村昭、五木寛之のほか、
国語学者金田一春彦らが宿泊した由緒ただしき旅館です・
平成7年に惜しまれつつ廃業しましたが
明治時代の旅籠の面影が残る木造2階建てを活かす形で
滞在型のアートエンターテイメント空間として
平成24年に再オープンしました。
http://kiyaryokan.com/top/ 
茶の湯の楽しさ、明治の書画を味わう喜びをテーマに
茶道や書道など未経験の方、親子、子供を対象にしたイベントで
当日は和菓子作りをしていただいた後に、明治の初陣の書の鑑賞をしながら
お抹茶を楽しんでいただきました。
会はありがたいことに大盛況で
募集人数に対し、かなりの応募をいただいたので
予定を倍にして120名の方々にご参加いただきました!
きていただいた方は90歳超えのおばあちゃまから
背中のおぶられる0歳児まで!
(ありがたいことにあかちゃんも申し込みしてくださってました)
文字通り老若男女にご参加いただきました。

当日は木村宗慎先生のご挨拶から始まり、
いよいよスタート。

和菓子はテーマに合わせ
明治時代にできたとされるお菓子「シベリア」を作りました。

シべリアはたまにスーパーでも売っていますよね。
カステラの間に羊羹をはさんだものですが
その和菓子とも洋菓子ともつかないなんとも言えない見た目。
ジブリ映画「風立ちぬ」の中で主人公が購入していたり
連続テレビ 小説「とと姉ちゃん」に出てきたお菓子としても知られています。
シベリアは羊羹とカステラのバランスなどいろいろと
お店によって違いはありますが
ここはシベリアで有名な横浜のコティさんのものを参考にして
レシピを作らせていただきました。
なのでちょっと厚めのバランスのシベリアです。
シベリアは謎な部分も多く
名前はシベリアの永久凍土に見立てたからとか
羊羹がまっすぐ続くシベリア鉄道のレール、カステラを氷原に見立てたなど
様々な説があります。
当時は和洋折衷のハイカラな菓子として愛されたでしょう。
当日は羊羹を皆さんにつくっていただき
枠にカステラをいれて、上に羊羹を注いでいただき・・・
という工程を楽しんでいただきました。


皆さん、一生懸命に羊羹づくりから…

木村宗慎先生も熱心にご指導中。
あわせてクリスマスでしたので
クリスマスきんとんも作っていただきました。
きんとんの付け方を皆さんしっかりと・・

木村先生、きんとん作り中。
かな~りお上手です!
和菓子作りのあとはお茶会に。

お茶会では皆さん、木村先生より
明治の偉人の書のご説明をいただき
先ほどのきんとんと一緒にお抹茶を楽しんでいただきました。

シベリアはお土産としてお持ち帰りいただきました。

クリスマスのご家庭で楽しんでいただけたかな?

大勢の方々におこしいただき
次の回の準備など
芳心会の方々はもちろん、
宇和島市役所の方々にもいろいろと
お手伝いいただき本当にありがとうございました。
皆さまのおかげでスムーズに楽しんでいただくことができました。

大勢の方々の笑顔に触れ、
とても思い出と残るクリスマスとなりました。
神さまからのクリスマスプレゼントですね。


そして宇和島のグルメもしっかりと…
とても美味しい河豚料理の数々。
(写真撮り忘れ 😂)
熱々出来立てのじゃこ天が美味しい
野中かまぼこ店さん。

空港ではしっかりと
蛇口からみかんジュースをいただいて
かえってきましたよ!
来年も和菓子で皆さんが笑顔になる
お手伝いができれば良いなぁ…

和菓子あさ貴

普段の生活のなかでに ふと気づく季節の移ろい、 日本のよきものを 和菓子教室を通じて おつたえしていきます。

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