和菓子採集の旅 〜鹿児島編②あじ福さん

いつもインスタで拝見していたあじ福さん。
素敵な凛としたお干菓子も手がけられている。
いつかはお伺いしたいとおもっていました。
鹿児島空港から指宿へむかう途中の道、
姶良市にあじ福さんはありました。
のれんにはあじ福の文字。
なかにはいると、大きなショーケースにお菓子が並んでいます。
先客の方が大きなショーケースからお菓子をどれにするか楽しくお悩み中。
すぐ裏の調理場は忙しく節句菓子をつくられていました。

お会いした店主のあたるさんは
イメージ通りのかたで
優しそうでほのぼのした感じ、
そして熊本のお菓子について熱く語ってくださいました。

お店には上生菓子が並んでいます。
スケッチが添えられてお菓子の紹介もあり、、さらに悩みます❤️


店内でも食べられるとのことで
「野バラ」と可愛らしい名前の
「姶良の桃子さん」をチョイス。
奥の囲炉裏風の風情あるスペースでいただきます。

まず野バラ。
黄色のねりきりから覗く赤が美しい。
楊枝をいれると黄色と赤のねりきりと
中の黒いこし餡とのコントラストが美しい!
口に含むとしっとりとしたねりきりあんに
品の良い甘さで本当に上質なお菓子にしあがっています。
お菓子の適切な水分量って本当に大事だとおもいます!
さて、姶良の桃子さんは…
薄紅色にそめた餡に葛をまとわせたもの。
つるんとしたお菓子をわると
中からは若桃の蜜漬けがあらわれました!
これまた薄紅と若桃の緑が美しい!!
茶席菓子の楽しさはお菓子に楊枝をいれたさいの
切り口を楽しめることでもあるのです。
さすが選和菓子職のあじ福さん、
とても繊細な感性をおもちなのだと思います。
口に運ぶと、
とても柔らかい餡とつるんとした葛、
そして若桃のさわやかさが
ハーモニーとなって!!美味しい!!
あーこれは夏に食べたい!
いくらでもはいりそうです。

南国の光が降り注ぐ明るい店内には
またまだたくさんのお菓子があります。

続く

和菓子あさ貴

普段の生活のなかでに ふと気づく季節の移ろい、 日本のよきものを 和菓子教室を通じて おつたえしていきます。

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