とらや特別展示 「うつわと和菓子」に行ってきました

先日、とらや東京ミッドタウン店ギャラリーで開催中の「うつわと和菓子」展に行ってきました。
こちらは武蔵野美術大学の陶磁専攻の学生がとらやのお菓子とコラボレーションしてデザイン・制作したうつわを展示したものです
菓子と器は切っても切りはなせないもの。
これは見に行かねば!



中では作品のうつわが展示されるとともに、
授業の流れや器制作についての工程も展示されています。


デザイン、制作にあたり、うつわだけを考えるのではなく
和菓子の歴史、製造方法などを学び、自らの手で和菓子を作る体験をして
うつわ制作にはいっていったことがうかがえます。

私自身も作品を創造するにあたり、
そのものや周辺のバックボーンを知ることはとても大切であり
そのことによりプロダクトに深みと命が与えられると思うのです。

実際の制作期間は一か月だったとのことで、課題提出までは短かったようですが、
その後も実際の菓子をのせ、バランスを見つつ調整をくわえ、
撮影、展示内容も検討し、今回の展示にこぎつけるまでは一年かかったそうです。
とらやさんの和菓子は一般店の和菓子よりも大きいので
ファーストサンプルはみな菓子をのせてみるとうつわが小さくて
講師から大きくするようにアドバイスがはいったそうです。


この展示では学生が案内をしてくれるので
その方のつくった作品を本人から解説をきくことができます。
例えばこちらの帯をテーマにしたお皿。
作家の思いは「和菓子って帯留めみたいにかわいらしい」という
和菓子のもつ造形、イメージからインスピレーションをいただいたそうです。
そこで帯をモチーフとした今回のデザインになっていったとのこと。
帯のように長く、布のようにしなやかなシェイプをもたせた作品となっています。

この作品展では実際にお菓子をのせた写真をブックレットにして配布しています。
展示でうつわだけみるのもきれいですが、
実際にお菓子がのると菓子、器ともに引き立てあい、
命を与えられたに感じます。
うつわをみながらブックレットを交互にみると
このように新たな印象も楽しめます。
またうつわと菓銘という結びつきもあり、二つの組み合わせの奥深さに気づかせれます。

また嬉しいことにとなりの虎屋菓寮東京ミッドタウン店では
会期中に生菓子を注文すると学生作品5種のうつわからこのみのうつわに
生菓子をのせて提供してくださいます。
ブックレットとちがうお菓子を自分で組み合わせてみるのも楽しいですよ!
私はパリ店を記念して限定ででていた「エッフェル塔の夕暮れ」に
紙をイメージした器をあわせてみました。

目でもたべても楽しめるこちらの
展示は本日までのため、興味ある人はぜひ!!


日時: 2018年6月20日(水)~2018年6月26日(火)
    11時~21時 
場所:とらや 東京ミッドタウン店内ギャラリー

※許可をいただき撮影、ブログアップさせていただきました。

和菓子あさ貴

普段の生活のなかでに ふと気づく季節の移ろい、 日本のよきものを 和菓子教室を通じて おつたえしていきます。

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