幻想的な蛍光茶会の思い出 2022年6月公開

今年はあっというまに梅雨があけましたね。
昨年の六月を思い巡らした時に
素敵なお茶会のことを
まだ記事にできていなかったのでここに。

昨年6月のある日、
蛍を眺めながら楽しむ茶会のための
お菓子を作らせていただきました。
ご好意でご一緒に参加もさせていただきましたので楽しかったお茶会のご様子もリポートです。

場所は山梨県。
蛍が飛ぶ清流の近くで行われました。
集合時間前に
山梨県といえば
武田信玄ゆかりのお寺、恵林寺。
早速向かってみました。

1330年に夢窓国師が開き
武田信玄が菩提寺と定めました。
1582年に織田軍に火を放たれたさいは
恵林寺の僧、快川禅師が
「安禅必ずしも山水を須いず、心頭滅却すれば火も自ずから涼し」
と唱えながら火定を遂げたとされています。

武田信玄公の名前が刻まれています。
なかにはいっていくと
緑が気持ち良い。
梅がおちていますね。
良い香り💕

お天気は小雨がときどき降る曇り空。
お寺ではありがたいことに
雨が止んでおりました。

時間も遅かったので
本堂はしまっていましたが
お庭散策を楽しみました。


さて、日も暮れはじめ
会場へ。

川のせせらぎが耳にここちよい…
この蛍が出る清流のすぐ横に
お席があるのです!
なんて気持ちが良い!!
おっと足を踏み外さないように…
蛍が飛ぶ渓流がすぐ真下に!

さあ、日も暮れて蛍が飛びはじめました。
うまく撮れておらず…画像なし!
すみません

暗闇に包まれると
五感が研ぎ澄まされ
流れる水の音が身近にせまります。
蛍を眺めるのも趣向の一つですが
この茶会はもうひとつの趣向が。
なんとお客一人一人が必ず一度点前を行うというもの。



だれかに必ずお茶を点てるのですね!
これは楽しい💕
目の前の人を思い点て
点ててもらったものを感謝と共にいただく…
想いが交錯するひととき

作らせていただいたお菓子は
「こっちの水」

ほう ほう ほたる来い
の歌からですね。
ご亭主様による素敵な菓銘です。

苔むした川辺に
蛍が誘われる甘い水 です。

その晩はこっちの茶に
誘われて夜の茶会を満喫いたしました。

和菓子あさ貴

普段の生活のなかでに ふと気づく季節の移ろい、 日本のよきものを 和菓子教室を通じて おつたえしていきます。

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