2020年 初釜

今年も1月中旬にひらかれた
芳心会 初釜に参加してまいりました。
今年も薄茶席のお干菓子を担当させていただきました。


今年もやってまいりました大徳寺。
暖冬は京都も同じで、この時期で雪が全く降っていないとのことでした。
おだやかな日の光のなか「在釜」の文字。
本当は写真があったのですが
今年は携帯が壊れ…
一部初釜の写真はない状態(>人<;)
すみません〜

さて、今年は裏で落雁をうち、
出来立てをお出しするという趣向にさせていただきました。

今年も趣向をこらしたお道具組で華やかなお席!
しかし、うらで打ちっぱなし(ゴルフではない)のため
さっと回って拝見してきました。

そんななかでも
しっかりと主菓子を堪能。
今年は末富製の丹頂。
松葉の大徳寺の演出が素晴らしく
味のアクセントも完璧です。

ここはしっかりと写真が残っているのが
なんとも私らしい。

薄茶席はつるの子。
愛媛県は西岡菓子舗製のこちらは幻の菓子と言われる逸品。

昭和初期に松山の老舗菓子店ほていやにて作られてたつるの子ですが
ほていやの廃業に伴い、長らく製造されていませんでした。
しかし復活を望む声により、ほていやで修行されていた
西岡菓子舗のご主人が試行錯誤の末に復刻し、ほていやに了承のもと
現在の販売とつながったという歴史があります。
その美味しさは全国菓子大博覧会食糧庁長官賞受賞という
快挙からもうかがいしれます。
いただくとわかりますが
ふんわりと溶けるような生地のなかにとろりとしたカスタードという
絶妙な組み合わせ。

下の写真は自宅で撮影したもの。
中のカスタードの柔らかさは絶品。
まるで半熟たまごのようだわ。


一点一点が手作業でつくられているため、
大量生産は行われずにこの店舗のみの販売となっています。
幻といわれる所以ですね。


濃茶席の丹頂、
薄茶席のつるの子
そして薄茶席のもうひとつのお菓子は
あさ貴の松の雪。
松上の鶴ですね!


松の雪は打ち物製、打ち立てなので
生落雁としました。
松の上にうっすらと積もる雪を表現するため
中には緑の餡を仕込んでいます。
味に深みをもたせるため、
他に干し柿やドライフルーツのペーストを忍ばせました。

自宅にて撮影したもの

さて当日は
裏で生地をしこみ、
木型に詰め打つ。
カン、カン、カン・・と
茶席に木型を打つ音が響くのも
またごちそう。

口に含むとほろり、はらりとほどけ
忍ばせた自然の甘味が広がります。

私には裏まで届くお客様の歓声が励みとなりました。

そうして今年の初釜も無事に終わったのでした。

来年は写真なくす前に
早めに記事書くぞ💪

和菓子あさ貴

普段の生活のなかでに ふと気づく季節の移ろい、 日本のよきものを 和菓子教室を通じて おつたえしていきます。

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